10年越しの夢 医療小説出版 阿那賀診療所長の大鐘さん
2005/01/21
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| 出版された医療小説を手にする大鐘所長=阿那賀診療所 |
南あわじ市阿那賀、阿那賀診療所の大鐘稔彦所長(61)による医療小説「孤高のメス―外科医 当麻(とうま)鉄彦」上下巻(栄光出版社)が二十日、発売された。約三年かけて原稿用紙二千八百枚にまとめあげ、八年の時を経て出版が決まった。大鐘所長は「医療とは何かを根本から考えるきっかけになれば」と大作に思いを込めている。(萩原 真) 大鐘所長は名古屋市生まれ。京大医学部を卒業後、民間病院の院長などを歴任し、一九九九年に少年時代からの念願だったへき地医療を志し、同診療所長に就任。二十四歳のときに執筆活動を始め、著作は医学書やエッセー、小説など約三十冊に上る。 今回の作品は「高山路爛(ろらん)」のペンネームで原作を務めたコミック「メスよ輝け!!」の小説版。腕利きで人間味あふれる青年外科医、当麻鉄彦を主人公に八九年から約四年半、「ビジネスジャンプ」(集英社)で連載された。 「手術はどれも現実にやってきたもの。当麻医師は日本のどこかに必ずいる外科医。等身大のヒーロー」。自身が話す通り、リアルな手術場面や院内の確執を描写したところなどが人気を呼び、単行本は七十万部以上を売り上げた。 しかし「医学的説明や医師の心の機微は漫画では伝えきれない」と、コミック連載中から小説用の原稿を執筆。大長編になり出版社が決まらず、眠っていたものが昨年初め、偶然出版関係者の目にとまり、日の目を見ることになったという。 上巻六百三十二ページ、下巻六百三十五ページ。各二千二百円(税抜き)。問い合わせは最寄りの書店か栄光出版社TEL03・3471・1235
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【2005年1月21日 神戸新聞掲載記事】
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